目次 三 (付 短歌 俳句)

目次 三 自2011年10月1日至10月31日

192 『小さなおうち』の庭木
193 葡萄酒の話 (四) 暖炉
194 『窓辺のアッちゃん』
195 メントーサロン 酒蔵
196 応援
197 メントーサロン 『青春はうるわし』
198 ごめんなさい
199 トリュフ
200 あっちのおばあちゃん
201 『天上の青』曾野綾子
202 ぷ〜ちゃん 合掌
203 『猫だましい』 河合隼雄
204 ローラン=プチ讃 2011年10月11日
205 メントーサロン 葡萄園
206 メントーサロン 城
207 林檎と鳩のシモン
208 『愛の調べ』映画
209 『子供と猫』ピエール=ボナール
210 母と映画
211 小さな骨董街
212 ワーグナー『タンホイザー』
213 ベートーヴェン ピアノソナタ17番作品31の2『嵐』
214 『雨の日の猫はとことん眠い』加藤由子
215 『亜子ちゃん』

短歌 俳句

きれぎれの思出のごと青空を白き雲行く秋ソーローニュ
亜子ちゃんと呼び慣れし日々去りゆけど耳に残りぬその小さき声
森陰を過ぎ行くままに目に残る白くすがしき花の一叢
夕日影雲染め分ける野辺に立ち心に浮かぶ遠き山々
朝なさな咲き継ぐ青き朝顔の薄き花弁に風の一吹き
それながら昔にあらぬ葡萄園吹き渡りくる白き秋風
今宵また寒さましゆく秋の風如何にきくらむ白き雌猫
秋麗(うらら)この空の果ての何処より逝きて帰らぬ鳩の羽ばたき
秋の月丸く大きく登りけりうす紫にけぶる野の末
我が宿の桜紅葉もちりぬらむセーヌ河畔に風渡る朝
夕茜うす雲の陰に星一つ瞬くまなく消えしはかなさ
哀しみは哀しみのままに凝りゆきて夢消えがたの東雲の風

秋の蝶かげくきやかに草の原
半月や白さ増しゆく中空に
鶸啼くやちぎれちぎれの朝の雲
栞せし本取りいだして秋燈(ともし)
蔦紅葉去年(こぞ)にかわらぬ不可思議さ
さみどりの葡萄幼きピアノの音(ね)
海からの風に乱るる萩の原
秋たけて勾玉の月ただ白く
一葉の落ちて振り向く童女かな


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『亜子ちゃん』

一年前の今夜、黒白猫亜子ちゃんは天使猫となりました。
この一週間、普通に過ごそうとしても、『去年の今頃はーーー」と、思い続け、今日の来るのが、恐ろしいようでした。十七年四ヶ月の命の最後の日々。
今朝、風の来る筈のない枕元に、爽やかな空気の流れが、感じられました。透明な、少し冷たい。
ああ。亜子ちゃんが、来てくれた、と、夢うつつに思いました。
その御陰でしょうか?
一緒に暮らし始めた頃の反故の漉返しを、読んでいただく勇気がでました。

『亜子ちゃん

亜子が来てから、はや一ヵ月。この夏休みに、田舎の家の庭師が、
”親戚で子猫が生まれた。貰い手が、見つからなかったら処分してしまうそうだが。”
と、話のついでに言って帰った。
ちょうど、五月に可愛い盛りの子猫を私の不注意で死なせてしまったばかりなので、最初は、どうにも気が進まなかった。見るだけの約束で行くことにした。
大きなダンボール箱の中にちょこんと収まって、恐れる様子もなく、上から覗き込む私たちを見上げている、黒白まだら、アンゴラの混じったようなふわふわした柔らかそうな毛の塊。しかし、おかみさんに首の後ろをつままれてとりあげられた顔をみて、思わず ”なんて不器量な”と、つぶやいてしまった。
小さな先細りの逆三角形の顔、鼻の頭の黒い斑点、フランス猫らしく青灰色の瞳は、極端に寄っている。その生まれて三週間ほどの子猫をふいっと肩に乗せられ、余りの軽さに驚いているうちに、そのまま押し付けられるようにして連れて帰ることとなった。車の中で子猫は、私の髪に顔を埋め、ゴロゴロ喉を鳴らし続けていた。
亜子は、ヒーヒーとか細い声だ鳴くわりに、元気一杯。
最初は、乳離れもせず、人形用の哺乳瓶に吸い付くのが、やっとだった。この頃では、牛乳の白い紙箱を見ると跳んで来るし、飼い主に似たのか、メロンが大好物。一匙ずつすくってやると、舌を鳴らして食べてしまう。
室内用簡易物干をジャングルジム代わりに昇ったり降りたり、縫いぐるみの恐竜と格闘し、ゴム鞠で球乗もする。夜には枕元に来て、まず私の頬を両の前足で抑え、顔中丁寧に舐めてくれてから、顎の下にすっぽり収まって眠ってっしまう。時々寝ぼけているのか、前足で母猫の乳房を揉みほぐす真似をするので、爪が少し肌にささるが、まだ、余りに細く柔らかいので痛いというより、こそばゆい位だ。そして、こんなに小さな体で、これほど大きな音で喉を鳴らしても大丈夫なのか、と思うほど、またしてもゴロゴロと。
亜子と巡り会えたのも一つの縁としか、いいようがあるまい。何か祈るような気持ちで、小さな命の暖かさを感じている毎日だ。』

哀しみは哀しみのままに凝りゆきて夢消えがたの東雲の風

天使猫亜子ちゃん一歳のお誕生日、真心子と過ごしました。


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『雨の日のネコはとことん眠い』加藤由子著

真心子(マココ)と暮らし始めてから、ほぼ三ヶ月。巴里の住まいに移ってからは、一ヶ月が経った。田舎の家の庭に来たのが縁で、引き取った大人猫。それまでの経歴から『長い長い名前』がついている灰色ふわふわ毛の小柄な雌猫。五歳になるまで、自由に外に出ていたので、完全室内飼に慣れるまで、時間がかかるだろうと覚悟していた。全く問題なかった。
次の心配は、夏休みが終わった十月初め、田舎の家から、巴里のアパートへ戻ってくる時。これも、到着直後から、隠れる事もせず、食事その他通常通り。
一年前から天使猫となっている黒白猫亜子ちゃんが、見守ってくれているのだろう。
田舎では、二階にのみいたが、巴里では、浴室や台所等、狭い空間の総てを私と共にしている。そのため、意外な発見があった。
出窓が好きなのは、亜子と一緒。廂に鳩の尾でも覗いていれば,夢中になって見上げているのも。但し、亜子が行かなかったお風呂場の窓辺でも、寝てしまう。
どうも浴室好きらしい。 亜子は、石鹸を舐めたが、真心子は、湯船の中に入って、排水口に残った水を舐めてしまう。
我が家の浴槽は古く、板で隠してあるが、猫脚付き。湯船が深く、縁も丸い。湯を張る音がすると、跳んで来て、その縁に手をかけ後ろ足でたちあがり、中を覗いている。亜子は、浴槽の蓋に乗っている写真があるが、真心子は、狭い縁に坐ったり、横の台に乗ったりして、じっと水の表面を見つめている。まさか、魚がいるとでも思っているのでは、あるまいがーーー。時々、手でちょいちょい。ふっさりした尾の毛の先がぬれていても平気。
お手洗で水が流れる音がしても、駆けて来て、眺めている。亜子が、まだ本の仔猫だった頃、一度、綺麗な便器の中に落ちてしまった。あの時は、慌てた。真心子は、もう落ちる心配はない。
猫によって、布団の上で寝る型と、中に入って来る型とが、あるらしい。
亜子は、断然、中。冬には最高の抱き枕。暑い時は、顔の横で、頬と頬をすり寄せたり顎の下に入ったりして寝ていた。『雨の日の猫はとことん眠い』(加藤由子)は、動物行動学を専攻した、大の猫好き著者ならではの、楽しく為になる本。飼い主と猫は、親子の関係と、明言している。その中で、顔の近くで寝る猫ほど.甘えん坊とあった。(可愛い挿絵。ユーモアたっぷりの語り口。心の慰められる本です。)
真心子は、今の所、上型らしい。布団の脚の方で寝ている.時々脇の方にも来る。枕元で丸くなる事もあるが、まだくっつきはしない。そのかわり、私の手を押さえ込んで、噛んだり舐めたりしてくれる。 先日は、うつ伏せになっていたら、珍しく背中に乗ってくれた。
これから寒くなるにつれ、中型に変わってくれないかと、期待しているのだけれど。

一葉の 落ちて振り向く 童女かな



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号外

『被災地動物情報のブログ』さんからの転載です。
もとブログさんのほうには、この他にも、さまざまな情報が掲載されています。
是非御覧になってください。

『2011-10-28 22:34:26
冬を前に餌や寝床の確保を!!

テーマ:原発避難区域の動物救済
冬を目前に
多くの団体さんや活動家の方が
給餌をされています。

犬猫救済の輪さんのブログによると
持ち込んだ餌は2トン、
給餌ポイントは100カ所にも及びます。
これで1頭に与えられる餌はおおよそ10キロ。
※犬猫救済の輪さん
http://banbihouse.blog69.fc2.com/blog-entry-2355.html

それでも冬を越すにはまだまだ足りません。

餌だけではなく
暖をとる寝床も必要になってきます。
※寝床支援募集をしている方々
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-11054845165.html

義援金や支援を巡って
トラブルが発生しているお話も耳に届きますが、
今一度フードや寝床などの支援をご検討いただければと思います。
このブログではすべての支援募集を網羅できません。

「猫と財布に優しい生活」さんでは
支援先などの情報が大変わかりやすくまとめてありますので
ぜひご覧くださいー。
※猫と財布に優しい生活さん
http://plaza.rakuten.co.jp/tappo/diary/?ctgy=47』

ベートーヴェン ピアノソナタ 17番 作品31の2 『嵐』

映画『愛の調べ』には、当時の音楽界の大御所リストが、登場する。彼は、シューマンの歌曲『献呈』を華麗に編曲して、貴紳や作曲者夫婦の前で、演奏してみせる。他の作曲家の作品をピアノ曲にして、超絶技巧を披露するのは、彼の得意とするところ。次いで、鍵盤の前に坐ったクララは、原曲に戻して演奏し、リストを初め会衆の顔面を蒼白せしめる。素直な優しい旋律は、夫ロバートから彼女への結婚祝いであったから。
今年は、リスト生誕二百年。すぐ近くの教会でも、前半ベートーヴェン、後半リストのピアノ演奏会が開かれた。奏者は、まだ若い露西亜出身の女流ピアニスト。初々しく、丁寧な演奏であった。
リストの作品は、『タランテラ』『愛の夢』『ダンテを読んで』そして『前奏とイゾルデの死』。最後の曲は、女婿ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』から編曲している。M氏が、初めてワーグナーを聴いたのは、大学生時代、独逸語の夏期講習でマインツ大学に行った時、音楽学の教授が、ピアノでこのリスト編曲『イゾルデの死』を、演奏してくれた。
「レコードも、簡単には、手に入らない時代でした。仏蘭西では、ワーグナーは、あまり知られていませんでしたしーーー。」一度で魅せられてしまったという。リストにも、ワーグナーにも。
私の方は、(最近,何故か御縁があるが)実は、両作曲家ともに、それほど馴染みがあるわけではない。
むしろ前半のベートーヴェンのソナタ『月光』『嵐』が,懐かしかった。『月光』は、小学校に入ったばかりの頃、遊びに来た当時高校生だった従兄弟が、最初の部分だけを弾いてくれた。これほど綺麗な曲があるのかと、思った。
『嵐』は、同じ女流ピアニストクララ=ハスキルのCDを、持っている。モーツアルトで知られるハスキルだが、この『嵐』も彼女らしく、激しいだけでなく清々しい。
強さが、内に向かっている。
演奏会の後、久しぶりで聴いてみた。この曲を作曲した1802年頃、ベートーヴェンは、難聴の進行に気付き、心身共に苦しんでいた。
ハスキルも、生涯病身で、健康には恵まれなかった。
くじけそうになった時、心が萎えそうな時、このCDを聴く。勇気づけられる。

秋たけて 勾玉の月 ただ白く


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