抱っこ猫

天使猫亜子ちゃんは、自分で私の膝の上に跳び乗るとゴロゴロ、ゴロゴロ喉を鳴らして、動かなくなってしまった。5キロあったから大きくて重たい筈なのに、上手に丸く納まって、不思議に気にならなかった。
孫猫真心子ちゃんは、寧ろ抱っこ猫。膝の上では、居心地が悪いのか、この春以来、数回乗りに来るが、やがて降りてしまう。
そのかわり、立ったまま、ふっと抱き上げると大ご機嫌。喉を鳴らし出す。ちょうど赤ん坊のように、肩に手をかけて、周囲を見回す。額を擦り付ける。 少し身体を揺すってやると、ますます嬉しそう。そのまま、家の中を散歩する。
昔、抱っこちゃんという黒人の女の子のお人形があった。ゴムで出来ていたのだろうか。よく覚えていないが、ごく軽かったらしい。少し年上の女の子達が腕につかまらせていた。それにも、似ている。
私が生まれた頃は、抱き癖をつけないよう、厳しい教育が流行ったそうである。初めての子であったから、母もそれに従った。「聞き分けのいい子で、殆ど泣かなかったのにーーー。可哀想な事をした。」と。しかし、小柄で脚の悪い母には、赤ちゃんを抱く事も、容易ではなかったのだろう。
確かに、父母に抱かれた記憶が殆どない。こちらに来て、道で見掛ける親子をみて気付いた。体格の差が大きい。 見上げるような父親はもちろん、力強い母親は、もう乳児とはいえないくらいの子供でも、 ひょいと抱きかかえている。
ローラン=バルトは、生まれる前に父親を喪った。小さな時、遊び仲間に溝の中に置き去りにされ、泣き叫んでいると母親が、駆けつけ救ってくれた。その印象が、一生残っていたらしい。もう相当大きな子供となった彼を抱えて立っている母親の写真もある。イングリット=バーグマンに通じる面影の女性だったそうである。
子供のいない私には、母子の関係は、半分謎のままに終わるのだろう。
床に降ろされた真心子ちゃんは、今度はアルミの玉で、遊びだした。

雨がちの春すぎゆきぬ塀越しに藤の花房咲きそろひけり

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