ヴェニス新春音楽祭(テレヴィ)

ここ暫く、何となくヴェニスと縁がある。とはいえ、実際にいったわけではなく、時空ともに遠望しているだけ。
昨春は、リュクサンブルグ美術館の ヴェネチア派ルネッサンス画家シーマ展 へ足しげく通った。この冬は、マイヨール美術館とジャックマール=アンドレ美術館で18世紀のヴェネチア画家カナレットを、開催中。どちらも初めて知った画家であった。
元旦夜の新春音楽祭は、ヴェニスの『ラ=フェニーチェ劇場』から。 映像的には、スカラ座やブタペスト劇場のバレーが、入った。
ある意味で前夜のバーデン=バーデンの年越し音楽祭と好対照だった。テノール、セイミール=ピエグー(アルバニア出身)もソプラノ デジレ=ランカートレも三十代。英国人ジョン=エリオット=ガルデイエ卿は、二人のほぼ二倍の年齢。控えめで上品な巧者の指揮ぶりだ。
衣装も、前夜の男子の略装に対し、指揮者も歌手も、楽団員合唱団員全員蝶ネクタイ。いかにも晴れやかな盛装である。日常あまり観る機会がないだけに、お正月には、改まっていいような気もする。
『ラ=フェニーチャ』楽団は、合唱団とともに、劇場専属。それも、『椿姫』『リゴレット』『アッチラ』等が初演された由緒有る劇場。
そこで行われるヴェルディ生誕二百年祭の最初の演奏会だから、曲もヴェルディの作品だけ。 ヴェルディは、器楽でもベル=カントなのだろう。『椿姫』の前奏曲も情感豊かで、この時だけは、バレーは不要だった。前夜オルガが歌った『シシリーの晩鐘』のエレーナの独唱ボレロを、今夜は、まさしくシシリー島パレルモ出身のデジレが歌った。聴き比べてみたが、二人とも甲乙つけがたい。音楽好きの先輩の感想も聞いてみたい。初めてこの歌をマリア=カラスの録音で聴いた時は、驚いた。一度で魅了された。
熱烈な愛国は、更に『ナブッコ』の合唱で高まる。ヴェルディのミラノ葬列のおり、まったく偶発的に誰も指揮を執らなかったのに、参列者が、合唱を始めたという。さらに、先年、伊太利亜の文化助成金減少への抗議として、リッカルド=ムーチ公演のさい、会衆もこの曲に同調したという。真の愛国は、芸術文化にあることの証しかもしれない。
最後は、やはり『乾杯の歌』若々しいサイミールは、いいアルマンだろう。この曲になると、謹厳に見えたガルデイエ卿も、興に乗り、アンコールでは、デジレを指揮台の上に誘って踊り出すほど。きらきら輝く紙吹雪が舞い、会衆は手拍子をうち、
上機嫌の内に閉幕となったらしい。

遠き日のレコードいずこ冬の雨

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