プールの猫さん達 雪

里見弴の珠玉の一編『夢見し雪』。著者が夢うつつに聞くのは、雪の気配。
先日、深夜、闇の底から音とも言えない音、微かな空気の揺らめきが響いてくるようで、ああ、あの雪の気配だと、目がさめた。布団の上の孫猫真心子は、体をぴったり寄せていて、身動きもできない。
里見弴の雪は、実際には降っていなかったが、これは、確かに降っている。
「プールの猫さん達、どうしているかしら。」
トロカデロの外猫の世話をしていた頃も、白銀の世界の風流を楽しむよりも、毛布や古布を敷いた木箱の中で眠っているはずの猫達が、まず案じられた。
四年前、大雪の積もった聖誕祭の休みに白猫フェビウスを捕獲し、その春、最後の一匹黒猫ブブールが、友人に引き取られ、雪の心配をすることは暫くなかったのだけれどーーー。
翌朝、教会の丸屋根の端にも、自動車の屋根の上にも雪が積もっていた。
ブーローニュの森は、ふんわりと軽く雪に彩られていた。沿道の芝生も濃い緑と白のまだら模様。硬く凍った道は、今にも滑りそう。
プールへ続く地下道前の入り口に辿り着く。正面の金網の扉がしまっている。手描きの張り紙。
「通路氷結につき、プール閉鎖 管理部」
猫達は、地下道を潜った先のプールに隣接する無人の官舎の庭にいる。
暮れから正月休みで閉鎖されていて、それは、従業員に餌を預けて何とか乗り切ったが、一難さってまた一難。今度は、天災である。
プールと同じ敷地の競馬場は、工事中。作業用の車の出入り口でも開いていないだろうか?それとも、森の中からでも、官舎の裏側に近づけないだろうか?
工事現場の背の高い仮設の扉は、鍵がかかっている。官舎の裏手へは、広い馬場を通り抜けなければならないらしい。
再び、地下道前の入り口に向かう。
青い作業服の男性が三人、地下道を昇って来るのが、見えた。

自動車の窓硝子にも積もる雪幼なの指跡一筆絵文字

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