サル=プレイエル

サル=プレイエルの来年度の説明会に招待された。
舞台上で解説したオペラ座と異なり、二階の広間の窓際に席が設けてあった。テレビでも見覚えのある穏やかな笑顔の青年司会者が、進行係を務めた。総監督や指揮者、合唱団指揮者などが、交互に語り、最後に参会者の中から三問質疑応答。全体が4部に分かれて、ほぼ半日。
珈琲や御茶もあり、全体に親近感を抱かせる工夫がされていた。 サル=プレイエルは、ピアノを初めとする諸楽器の独奏会や、室内楽等、また巴里管弦楽団、ラジオ仏蘭西管弦楽団の定期公演の場として、音楽愛好家には、馴染み深い演奏会場である。先年、大規模な改築工事を終え、音響効果も改善され、舞台の後部にも客席が設置された。指揮者の顔が見えると、知人が喜んでいた。
オペラ座やシャンゼリゼ劇場と異なり、純粋の音楽会場。(歌劇は、演奏会形式のみ)。その気取りの無さと、凱旋門からほど近く、而もシャンゼリゼ大通りの賑わいを離れた落着いた環境のため、週の間でも、多くの人が、仕事の後などに音楽を楽しめる場となっていた。
そのサル=プレイエルが、変質してしまうらしい。一年半後には、クラッシック音楽は、シテ=ド=ラ=ミュージックの演奏会場に移ってしまい、現会場は、ジャズや軽音楽専門になるという。
集まった常連の関心は、2013−2014年度の演奏内容よりも、そちらに行っているようだった。 そこに、一種の不安と焦燥を感じたのは、私だけだろうか?
巴里北東の新会場は、遠すぎるという意見には、車で十五分から二十五分という返事。しかし、誰もが車で移動するわけではない。あちらでは、週の間は無理でも、「土曜日や日曜日に子供と一日楽しんで貰える音楽企画がある」との事。「何だか大人の音楽会でなくて、家族連れ向きになってしまうのね」と、独身の知人が呟いた。国際的な音楽家を呼ぶためにも好条件が、必要だそうだが,仏蘭西国内の有望な新人を育て、聴衆に親しんでもらうことも大事だろうにーーー。
何となく首を傾げたくなる情況の中で、間に挟まれた巴里管弦楽団員による演奏は、至福の一時だった。モーツアルト『オーボエと弦楽四重奏』もベートーヴェンの 弦楽四重奏 もヨかったが、特に二曲目ドヴォルザークの 『アメリカ』。遠い故国ボヘミアの渺々たる草原を吹く風を偲んでいるとしか思えなかった。
この人達の演奏を、もうこれまでのように聞く事ができなくなってしまうーーー。ふと楽団員達は、今度の変革をどう受け止めているのか、聞いてみたくなった。
音楽の世界で本当に重要なのは、名曲を残してくれた作曲家と、それを今に聞かせてくれる演奏家なのだからーーー。

桜咲く白く小さく夕闇に紛れてかしこの柵の内にも

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