ルーヴル美術館

日本人は印象派好きで知られている。オルセー美術館の長蛇の列を見ても、よくわかる。しかし、長く幅広い美術の歴史を思うと、僅か数十年の流れに観賞の対象を限ってしまうのは、惜しい気がする。
ルーヴル美術館の底知れない豊かさに触れると、益々その感を強くする。
世界でいち早く開けたエジプト、メソポタミア文化は、ほんの一部分が展示されているだけだが、遥か時空を超え、その壮麗さを偲ばせる。ギリシア、ローマにも負けないペルシア芸術。広範囲に渡るイスラム美術の多彩さ、 中世やルネッサンスの基督教美術は、一つ一つを細部まで読み解く楽しみがある。
何度訪れても、新しい発見に胸が躍る。
例えば、先日訪れた半地階。ローマ支配化のオリエント地中海部門では、棺を飾る死者の肖像画の写実性に打たれた。一人一人の個性が鮮やかに描かれている。写真などない時代。故人を偲ぶ唯一の方法だったのだろう。中には、ごく幼い子供の小さな棺もあった。
さらに奥の方.滅多に行かない中世北方の彫刻。木彫彩色だ。これは、先頃の特別展ウクライナ地方のバロック彫刻家にも通ずるが、大理石等に恵まれない地方では、周辺にある木材を使い、古典古代の作品に触れる事も稀で、周囲の人々をモデルとして作ったのだろう。有名な『マグダラのマリア』の他にも、聖書の場面等を劇的に表しts作品群が、やや暗い一室にひっそり佇んでいる。豊麗な伊太利亜の彫刻とはまた別の味わいである。
勿論、猫達のいる作品も、あちらこちらにある。
ルーヴル所蔵とは知っていたが、観た事のなかったル=ナンの『室内の農民一家』。
先日、ふと見つけた。画面ほぼ中央下の小さな白猫は、額に黒い斑があり、母の亡くなった愛猫ベルに似ている。家族とともに音楽に耳を傾けているかの、大人しく真面目な表情まで、『お利口ベーコ』を思わせる。
ピラミッドの混雑を外れると、ほとんど人のいない静かな一室で、好きなだけ作品と向かい合う事ができるのも、ルーヴルの魅力だろう。

咲き初めて咲きとどまりたり街角の辛夷寒げな弥生つごもり

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