『猫とパレット』ピエール=ローザンベルク

それまで馴染みのなかったル=ナン兄弟に猫の絵があることを知ったのは、ピエール=ローザンベルク共著『猫とパレット』の御陰。大判の厚い美術書。白い表紙の中央に、雛菊やたんぽぽの綿帽子に彩られた緑の野を歩く小さな猫の縦長の絵がついている。15世紀から20世紀までの猫が登場する西欧絵画集。集められている作品は猫が主役とは、限らない。(寧ろ、脇役の方が多い)。多く見開きを使って、黒白の全体画像と猫だけ拡大した色刷り部分画像。上質の紙に写真図版の色合いも落着いていて、美しい。どこでいつ買ったのかは、覚えていないが、もう随分長く手元にある。多分、働いていた頃、ちょっと無理をして古本屋で求めたものだろう。徒然の折り、ふと屈託したり、反対に何やら心楽しい時に、適当に頁を開いては眺めている。
先日、ローザンベルク氏が、新著『フェスチ枢機卿、プーサンとミダス』の署名会をルーヴル書店で開くと知り、この本にも署名してもらえるだろうかと、行ってみた。
氏は、随分以前グラン=パレで『憂鬱』と題された不思議な展覧会の企画に参加しており、その講演会も聴きに行ったことがある。同行した美術好きの先輩は、現役時代、展覧会の企画等で、ルーヴル美術館絵画部門長の氏に大変お世話になったという。「赤い襟巻きが目印でねーーー」
今回も、書店の一角に固まっている一団の中央にいる氏は、赤い襟巻きですぐにわかった。取り巻きらしい男女が、少し離れた機会を見て、胸に抱えていた『猫とパレット』を、お見せする。
「うわあ、貴重な本だ。もう完全に絶版だ」
回りが振り向く程の、大声で叫ばれた。他の人達も近寄って来た。 「古い本でね、もう手にはいらないんだ」しげしげと、署名する氏の手元を見ていた中年の婦人が、
『猫の友達』という献辞に「貴女も、猫が好きなの?」と、微笑みかけて来た。
この日の主役『フェスチ枢機卿、プーサンとミダス』にも署名してもらう。フェスチ枢機卿も猫好きだったと、署名の脇に注をいれてくれた。
 
マロニエの 芽立ち遅げな 常の道

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