花火と勲章

恒例A町のフランス=スコットランド祭りが、今年は七月十四日の週末に重なった。土曜日の朝市の帰りには、バックパイプ楽隊の行列に出逢った。キルトを穿いた男の子が二人、先頭を歩いていた。少し年かさの一人は、まっすぐ前を見、足で拍子をとっていたが、まだ七つくらいの男の子の方は、時々立ち止まって困ったように道端の観衆に目をやっていた。
日曜日の晩は、花火大会。田舎の家の二階から観る。街道を挟んだ低い家並みの上空に上がる。赤、青、碧、白、金、銀 紫等、様々な光の輪が広がって消えて行く。
砂粉のように細かく散って行くのもある。ドーン、ドドーン、キーン。光と音の一瞬のずれの静寂が好きだ。今年は、残念ながら音楽めいたものが鳴り続けていたが。最後の連発まで一人で観ていた。
真心子ちゃんは、長椅子の下に入ってしまった。
雷が鳴ると大急ぎで窓辺に跳んで来た天使猫亜子ちゃんなら、きっと喜んでみていただろう。
翌朝、階下のM氏に報告する.氏は、昨夜眠ってしまっていた。「花火は、もう沢山観ましたから。」
近年は、運動公園の池の畔から上げているが、氏の子供の頃は、家の並びの『マルス公園』が会場だったそうだ。二百メートルと離れていない。
当時は、殆ど他に人家はなかったというが、「燃え滓が庭に落ちて来る事もありました」。巴里にもある軍神マルスに因む広場は、本来は軍隊の謁見の為。A町では、消防団が利用していた。広場に常設されていた櫓で訓練をしていた。花火もこの櫓からあがったそうだ。
ところで、田舎の消防団は素人の集まり。しかし、消防団長は、胸にたくさんの勲章を付けている。幼いM氏は羨ましくてならなかった。お祖母さんに、しつこくねだった。
「祖母が、探して来てくれたのは、教会でくれる聖母のメダイでした。」

今年また赤と緑に煌めきて花火きえゆく時いとおしく


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Author:桐の葉も
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