プールの猫さん達 夏休み

七月に一度パリに戻ったおり、プールの猫さん達をF君に紹介した。
F君は、つい最近まで獣医院の助手をしていた。勿論、大の猫好き。その動物への愛情と正義感から、院長と衝突し辞めてしまった。
彼を支持する人々は、断然多く、同医院の優秀な女医さんは、日頃、院長の金儲け主義と安易で高価な療法に反感をいだいていた事もあり、F君事件で辞表を出した。顧客の中には、わざわざ支援の電話をかけてくれた人もいるという。
それだれF君が、長い間、精神誠意、動物達に接してくれていたということだろう。
天使猫亜子ちゃんは、人見知りが激しく、獣医さんでもシャーと叫んだり、入院時にはしょげ返って私の顔を見てやっと起き上がったりするような、他の人には、あまり可愛げのない猫だったろう。しかし、F君は、「これは、アコの個性だからね。」と、いつもにこにこ穏やかに対応してくれていた。そのため、診察の時でも、F君がいると安心したものだった。
以前から、在宅等の動物達の世話を引き受けていると、聞いていたので、夏休みの間、時々プールの猫さん達を見てもらうことにした。
その日は、娘猫しかいなかった。日だまりに寝そべっていたが、声をかけると、ゆっくり起き上がり、例の垣根の陰まで駆けて来た。あまり空腹では無いようだと思ったら、既にクロケットと綺麗な水が置いてあった。夏休み前の約束どおり、プールの係員さんや、隣家のご夫婦や、泳ぎに来る人達、誰かしらが、置いておいてくれたものだろう。
「僕の大好きな黒白だ。」
どちらかというと黒毛の多い逆三角形の顔、ほっそりした姿態。亜子ちゃんに似て、人見知りしつつ手を出すと、遊ぶつもりか向こうも手を出して来る。F君の前でも、持って来た餌を食べるのは、信頼してもいいとわかっているのだろう。
そういえば、天使猫亜子ちゃんは、院長を嫌っていた。信頼していなかったのだろう。
「院長は、本当は猫が恐いんですよ。手術もできないし。採血の時も、自分の身の安全を考えて動物達の都合は、どうでもいいんです。」
亜子が正しかった。仔猫の時、初めての採血で、当時の助手三人掛かりで押さえつけさせられた記憶のためだけでは、なかったのだ。その後、いつもお世話になっている女医さんたちには、亜子は、大人しく採血させていたのだから。
愛想のいい院長は、少し年輩の特にお金持ちの顧客には、評判がいいらしいけれどーーー。
その後一週間ほどしてF君から、電話があった。母猫も見掛けたと言う。ほっとした。

芝刈りに残せし黄色の野の花に紋白蝶の止まる一時


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