プールの猫さん達 立春間近

立春も間近いというのに、この冬は、まだ雪が降らない。環境問題としていいのか、わからないが、プールの猫さん達には幸いしている。昨冬は、「転ばないように、転ばないように」と、唱えながら辿り着いたプール脇の無人の官舎。その庭に、母娘猫達はえさを食べに来る。官舎の裏手に広がる競馬場も公園も真っ白。そこから続いてきて、塀沿いに刻まれた深さ五センチほどの穴の列には驚いた。小さな猫達は、飛び跳ねるように脚を引き上げ引き上げ、来ていたのだろうか。
今日は、早朝の大嵐の後、青空が広がった。まだ弱々しく静かな陽射し。湿り気の残る空気の中に、柔らかく優しい気配が感じられる。
プールへの並木のマロニエの芽は、ごく僅かだが膨らんでいるようだ。
猫さんたちに、会えるだろうか。最近は、会えない事の方が、多い。これは、いい事なのだ。誰かが先に餌をあげていてくれるから。
プールの係員さんか、泳ぎに来る人か。誰かが、小さな猫さんたちのことを気にかけていてくれる。嬉しい。
今日も、残っている餌の横に、持って行った餌を足す。このまま帰ってもいいのだけれど、ちょっと寂しい。
「ププネット、ププネット」と、呼びながら三棟続きの官舎の裏の方に廻る。
近年整備された公園の一角。官舎の裏手の一段低い所は、プールの日光浴場となっている。硝子戸越しに小さく、プールで泳いでいる人達も見える。反対側には、競馬場の芝生が広がっている。事務所などもある。
猫達の隠れるような場所が何処だろうか。
プールの機械室らしい建物沿いに角を廻った。古いベンチや庭仕事の道具が置いてある。破れた帚も捨ててある。
さらに進む。と、突然、見覚えのあるコンクリートの小径と金属製の枝折り戸が、眼に入った。林檎の木が枝を広げている。
猫さんたちが餌を食べる庭に、裏側から入っていたのだ。そういえば、プルーストの「見いだされた時」に、反対方向だと思っていたスワン家の方とゲルマントの方へ続く道が、実は、合流していたという場面があった。
狐につままれたような思いで、枝折り戸を開けて、外に出る。すると生け垣の影に、白黒の塊が動くのが見えた。娘猫だった。

雨上がり色濃くみゆる紫の草の花咲く如月の庭


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