七月の庭

今年は、田舎の家に来るのが、遅くなってしまった。毎年、夏至過ぎには着いているのが、巴里祭の五日前、
まず気にかかるのは、庭。冬の間、柵の外迄伸びすぎた貝塚伊吹を剪定してもらってある。どのようになっているのか。初めて見る。かなり枝がむき出しとなっている。再び、葉が出て来るか、やや心配だが。伸び放題の雑草は、いつもの事。その中に、すっくり茎をのばした見知らぬ花が咲いている。濃い臙脂色。何だろう。
昨秋植えた椿は、元気。雨がちだったためか、三株の老紫陽花は、薄紅の花におおわれている。中に、思いがけず薄青い花球もあった。ラヴェンダーは、益々大きくなって、日向に向かい斜めに伸びている。
薔薇はーーー。ああ、もう駄目かしら。不在の間に、随分咲いてくれていたらしい。それがそのまま、萎れている。葉が殆どなく、黒い斑点も出ている。ともかく、周囲の草を抜き、枯れた枝を切り、薬を散布した。
ごめんなさい、と、呟きつつ。
ところが、今朝見ると、六株のうち三株が、薔薇特有のえび茶色の細枝を伸ばし始めている。他の株にも、枝の分かれ目に膨らみかけた芽がみえる。
「薔薇の栄養は、人の足音」と、何かに書いてあった。冬の間放っておく薄情な主人なのに、戻って来てほんの少し手をいれただけなのに、こうして応えてくれる。
薔薇の花言葉が、愛情にかかわっているのは、このためなのかもしれない。

蜘蛛の巣の夜来の雨の露散りて陽にきらめけり七月日曜




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桐の葉も

Author:桐の葉も
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