七月の庭(二)

昨夕、旅の疲れで一休みした後、庭に出た。
僅か数日見なかっただけなのに、薔薇の若枝が伸びている。独特のえび茶色が、落日後の薄明かりにもしるく見える。殆ど枯れたかの、一番小さな一株も弱々しいながら小さな葉を開いている。これもえび茶色。
薔薇の木は、どれくらい生きてくれるのだろう。此の家に来るようになって、まもなく植えた二株は、ほぼ二十年程経つ筈だ。
紫陽花の花はやや色あせて来た。この三株は、私の来る前からあったのだからーーー。大切にしないといけない。
榛の実が随分膨らんで来た。まだ薄い黄緑色。こちらは、未生でまだ若い。
せめて先日刈った芝を集めようと熊手をもってくる。リラの葉かげで、思わず柔らかい土の塊を崩してしまった。土竜の巣。と、思ったらわーんと、蜂のような虫が数匹飛び出て来た。
これが、地蜂だろうか。
吃驚して怒っているのかもしれない。
そういえば、今昔物語に、命を助けてもらった商人が盗賊に襲われた時、仲間を引き連れて盗賊を追い払った蜂の話がでていた。恩返しをするのなら、復讐もするかもしれない。
ともかく、そうっとしておく。
「わざとしたわけではないし、これ以上壊さないからゆるしてね」
早々に熊手を片付けた。
年に数ヶ月しか住まない私は、庭の無数の生き物たちには、闖入者なのだろう。

今年また水蒔く庭の片隅に宵待草の蕾膨らむ


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