朝市と椅子の修理

先週に続いて、朝市へ蜂蜜を買いに行く。
常々不思議に思っていたのが、蜂蜜の種類。朝市の蜂蜜屋さんには、「アカシア」「春の花」「ヒース」「ソーローニュ」「樫の木」「蕎麦」等が、並んでいる。色も透明度も段階的に異なっているのは、前述の通り。もちろん味もかなり違う。
「どうしてなの?」と、聞いてみる。
「まず、 花の咲く場所が違うの。うちは、600個の養蜂箱を十八カ所においてあるから。 それから、花の咲く季節があるでしょう。春の花が、ほぼ一番早くて、その後順番の咲いて来て、今は、そろそろ蕎麦の花の時期なの。」
「季節毎に採れる蜜がちがうのね」
「そう。それに、同じ蜜蜂達が、全部の種類の花の蜜を作る訳では、ないの。普通、一種か二種類。三種類が限界ね。」
「蜜蜂の集団によって専門があるのね」
「そう」
奥さんは、笑い出した。 知れば知る程、奥の深い蜜蜂の世界である。 子供の頃、母が一升瓶で取り寄せていたのは、蓮華の蜂蜜だった。仏蘭西では蓮華の花を見掛けた事がないから、蓮華の蜂蜜は無い訳である。熊のプーさんが、壷を足の間に抱え込んで舐めていたのは、何の花の蜂蜜だったのだろう。
今朝の朝市には、古い椅子を修理に持って行った。M氏の祖母のものだから、19世紀後半くらいだろう。背もたれと脚に簡単な飾り彫がしてあり、座席部だけ籐の網地となっている。その部分に穴が開いてしまった。 浅黒く逞しい初老の男に預けた。
「いい椅子ですね。うちは、全部手で編みますからね。丈夫ですよ。出来合いの網をはめる奴らとは、違います。」
こうして朝市に「籐椅子修理」と看板を出しているのは、所謂『放浪の民』出身が多い。この男の家族も、その一つ。近くの村に長年定住して、職もあるし、子供達も学校へ行っている。ただ、一度、修理に出した椅子を貰いに行った時、家はあるのに、庭の移動住居用の大きな自動車に寝ていて、驚いた。今は、どうしているのだろう。
数年前、グラン=パレで観た『ラ ボエーム』展は、よかった。ヨーロッパの文明に深い関わりをもつ放浪の民の、一般に知られていない部分に光を当てていた。

朝顔の本葉の伸びる逞しさ


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