プールの猫さん達 十月

巴里に戻って早速、プールの猫さんたちに会いにいった、
夏休み中、三回程戻って来たが,その度に柵が仕舞っていた。「工事につき閉鎖、再開時期は未定」。案内板を前に呆然としていると、その度に偶然、誰かしらが奥から出て来て、入れてくれた。
「猫に会いにきたの、さっき迄いたよ」と。
御陰で毎回娘猫に会えた。異例の暑さをどう凌いでいるかと、思ったら、風の通る木陰の高い草叢の蔭で丸くなっていた。寝台のように跡がついていた。
特に、二度目は幸い 三軒ある官舎のうち、一番プールに近い端に住む事になった 新しい管理人に出逢えた。前から顔見知りの従業員。お菓子と猫の餌を預けると、快く引き受けてくれた。
プールは、再開し、柵は大きく開いている。
戻って来てからは、会いに行く度に母猫が駆け寄ってきてくれる。ニャーニャーとしゃがれた声でなきながら、すり寄ってくる。骨が少し触るくらい痩せた雉虎猫。避妊手術をするまで、何匹も仔猫を生んだのだから。
駐車場の横、芝生の一角、大きな松の木陰で餌をやる。
皿から顔をあげずに、一生懸命食べている。
松の梢が、影をくっきりと地面に落としている。娘猫が寝ていた叢は枯れ始めている。辺りには白い小さな花が咲いている。
芝生に腰を卸していると、秋の午後の陽射しは少し暑いくらいだ。
食べ終えた母猫が再び傍に来て、脚や背中にすり寄って来た。

老犬と老女どんぐり落ちる道
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桐の葉も

Author:桐の葉も
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